はじめての横須賀


炎立つ』を観に旅に出た。
翌日は海に来た。

横須賀である。
だいたいさ、名前は聞いたことあるけど横須賀ってどこにあるのだろうね。
そんなんだから地理検定3級です。
日本地図上のどこにいるのさっぱりわからないまま、google先生に導かれるままにやって来た。

横須賀美術館。こーんな地の果てにこんなシャレオツな建物があるだなんて。
だって、京急・馬堀海岸とかいうちっちゃい駅からバスに揺られてやっと到着するんだよ。
不安で仕方がなかったよ。
でもなんとかなるもんだね。google Map様様。


余談ですけど馬堀海岸駅周辺には防大の制服を着た若人がポロポロおりましてね、
ちょっとワクワクしました。いいよね、制服。白い制服、制帽。まぶしいよね。


前日、羽田空港から都内へ移動する京急で企画展の広告があって
おもしろそうだから「行こう!」と突然決めたわけです。
その名も「こどもと美術を楽しみたい!キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」。


tupera tuperaさんが参加されていたので、これは!とやってきました。
こどもと一緒に!な展示のようですが、35歳、ひとりでやってきました。


さて、展示。
すっごい楽しかった。

建物に入っていきなりこんなでっかい傘があったり、

絵本の中の世界がいろんなかたちで表現されていたり、


絵本の原画に感動したり。
tupera tuperaさんの仕事は細かすぎて震える。細かい細かい切り絵なのです。ときめく。

怪獣の被り物もあります。親子連れで大盛況。


一番好きだったのは重田佑介さんの《がぞのもり》。
中身が真っ白な本を持って、絨毯のうえをウロウロすると

!!
上からピクセル動画が映し出されていて、絵本になっちゃう!
な、る、ほ、どー!うまいこと考えたなぁ!って感動した。
これが楽しくて楽しくて。
動画を撮らなかったので伝わりにくいのがくやしいけど、ファミコン画面が絵本の中に落ちてるみたいな感じです。
ウロウロウロウロいろんな物語を探して動き回ります。

釣りをしている人がいたり、ガリバーがいたり、ワクワクしっぱなし。
ずーっとやっていたかったのですが、小さなお子様が本がないよぅと嘆いていたので譲ってあげました。
大人なので我慢も必要です。


そんなこんなで、ひとりでも楽しい展覧会でした。


ちなみに、展望台からの見晴らし良し。

でもな、ここ

「恋人の聖地」なんだってさ。なんだよ、なんだよ、それ。全然うれしくないわ。


会期は31日まで!
興味のある方は、海ついででも、観音崎灯台ついででも、行ってみてくださいませ。