はじまりのうた/シェフ

パルシネマ、今回のテーマは「ピンチ!またの名をチャンス!」
で、この2作。

どっちもよかったーーー!
最高に落ち込んだときにエイヤッと飛び込んだら新しい世界が待ってた。
いろいろな問題はあっても前向きに突き進めばなにかが変わる。

  • はじまりのうた

愛していた男に裏切られた女と、
妻に裏切られ燻っていたら自らの会社からも追い出されどん底の音楽プロデューサーの男。
クラブで運命的に出合い、ともに音楽をつくりながら、人生、家族、すべてを再生していくお話。(超ざっくり)


グレタ(キーラ・ナイトレイ)の飾らない美しさもかわいらしさもとってもよかった。


グレタとダン(マーク・ラファロ)がお互いのプレイリストを聴きながら街を歩き回るシーンで
ー 音楽はありきたりな風景も真珠のような輝きに変える ー
というような台詞があった。
ダンおじさん、ロマンチスト!
奥さんの浮気に傷ついて荒れて、だけど奥さんとはじめてのデートで使った二股コードと思い出を大事にしていて。
ピュアでまっすぐな音楽バカで素敵だ。


音楽もホント心地がよかった。
ロクでもない男・デイブ(アダム・レヴィーン)の歌はさすがだし、
キーラの歌声もサラサラとしてて心地がよい。
今さらだけどサントラを買おう。



一流シェフが怒りにまかせて店を辞めて、さらに問題を起こし職が見つからない。
どん底で落ち込んでいたとき、マイアミで元妻の思惑にのっかり、そのプライドを捨ててフードトラックを始めてみたら…という話。


こちらもハッピーな気分で見終えられた。人生、家族の再生。
フードトラックでのマイアミから家までの道程がホントにバカバカしくて!おいしそうで!ハッピーでキラキラしてて!
クスッと笑えるところもポロポロ仕込まれてて、声出して笑ってる人もいたな。そんな空間も楽しかった。
なにか落ち込んだときにまた見たいな、と思った。


父を求める息子と息子とのつきあい方がわからない父、その二人が笑顔になっていくのがよかった。
息子、かわいかったなぁ。
最後に送ってきたビデオもよかった。泣けた。


シェフの元妻が異常にセクシーないい女だし、元カノ(?)はスカーレット・ヨハンソンだし、
なんでそんなにもてるの!すべては料理がうまいからか。
ダメダメと言いながら、美味しいものを作るよって囁いたら部屋にあげてもらえるんだもん。
父としても夫としてもダメだけど料理だけはうまいってのはすごい武器なんだ!


ー 集中しろ いいか 失敗したら世界が終わる ー
メイキングのサンドを作る演技指導で語られる言葉。チーズサンドひとつ作るのにも命をかけてるんだ。最高だ。
あの息子のために焼いたチーズサンド食べてみたいなぁ。
ほんっとに美味しそうでおなかがすく…