私の荷物… - ひだり手の跳躍

花よりもなほ

週末は映画館へおでかけ。
といっても“キャッツ！ニャー！”じゃなく、今さらながら「花よりも〜」です。
新開地にあるパルシネマという映画館は、
過去の作品を2本立て1,200円で上映されてまして、
いまは「人の集まるところに人情あり」特集で上記2本を上映中。
私のために誂えてくださったような素晴らしいラインアップですよ。

「かもめ食堂」は、通常の上映時にも観た。DVDも購入した。*1
とてもとても大好きなお話です。
ほんとになんでもない日常なんだけど、あったかい。
北欧に並々ならぬ憧れを持ち、食いしん坊な私にはなにもかもが堪らない。
使用されている小道具すべてにこだわりが感じられて、
あぁ、こんな暮らしがしてみたいもんだなぁ、と憧れを抱かずにはいられない。
世の中そんな善人ばかりじゃねぇだろうという邪な心は置いておいて、
観終わった後は何とも言えない幸せな気分と、ほどよい空腹感*2がクセになります。

「花よりもなほ」。こちらは初めて鑑賞。
進之助がかわいいのぉ。
あんなよい息子がおったら、父上はおらんでええよ。*3
しかしなんですね。
ストーリー的に、宗左衛門くんの苦悩がわかり…にくいですね。
長屋の人々が純粋でバカないい人たちばかりなのはよくわかるし、
宗左衛門の淡い恋心もよくわかる。
で、めでたし、めでたし。
なんだけど、だけど何かが足りない気がする。

ところで、宗左衛門くんがひょっとこのお面で顔を隠すところ、
予告とかで流れていたのって、狐のお面じゃなかったですか？
元からひょっとこでしたか？
そうかー、思い違いかぁ。
お面持って振り返るシーン、私の中ではいつの間にか
狐のお面と共にものすごくかっこよいイメージで作り上げられてました。
実はひょっとこだったとは。ちょびっと残念であります。